2024年05月24日
大腸がん検診のすすめ (R6.5)
大腸がんは、死亡率が高いがんの一つです。日本では、大腸がんは男女ともにがんの発生率が高く、特に中高年齢層での発症が多いことが報告されています。食生活の欧米化や高齢化の進行が、大腸がんの増加傾向に影響を与えていると考えられます。多くの場合、早期の大腸がんは自覚症状がなく、血便や急な体重減少などの症状は病気が進行した後に現れます。
この恐ろしい大腸がんですが、実は早期に発見することができれば100%に近い確率で完治することができます。そのためには定期的な大腸がん検診を受けることがとても重要です。
国は40歳以上の市民に対し、毎年一度の大腸がん検診を推奨しており、便潜血検査が一般的です。便潜血検査は非侵襲的であり、自宅で簡単に行うことができます。陽性の場合は、より詳細な内視鏡検査に進むことが推奨されます。定期的に検診を受ければ、大腸がんに命を奪われる可能性は大幅に減らすことができます。自分の命を守るために、40歳を迎えたら是非大腸がん検診を受けるようにしましょう。
(健康手帳 Vol.333より)