紫外線(Ultra Violet rays:UV)は太陽から放出される電磁波のひとつで、UV-A、UV-B、UV-Cの3種類があり、オゾン層の破壊でUV-B量が増加すると言われています。特にUV-Bの増加は人体へ悪影響を及ぼします。
 UVと目の病気についてお話します。UVが最も当たりやすい眼表面では、角膜炎(黒目の表面にキズをつくり痛みやまぶしさを訴える病気)、翼状片(白目から黒目へ膜が侵入し進行すると視力が低下する病気)、瞼裂斑(白目の一部が変色し盛り上がる変化)などがあります。また、眼球内でも白内障(水晶体が濁り、かすみやまぶしさがでる病気)、黄斑変性(網膜の中心にある黄斑部に炎症を生じ物が歪んで見える病気)などの発生・進行に関与することがあります。
 UVを避けるための3点セットとして「サングラス」「帽子」「日傘」が挙げられ、これら3点すべてを使用すると目に入るUV量は90%減少させることができると言われています。「サングラス」は色が薄めでUVカット率が97%以上のものを選びましょう。「帽子」はつばの広いものがお勧めです。ちなみに最近のソフトコンタクトレンズはUVカット機能付きですが、サングラスや帽子を併用すると、さらに効果的です