不妊とは、いつからどのような状態を指すのでしょうか。日本産婦人科学会では、不妊の定義として「妊娠を望む健康な男女が避妊をせず性行為をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない状態」としています。この一定期間は、およそ1年を目安とし、不妊治療を開始する適切な時期は年齢を考慮する必要があります。35歳未満は1年間、35歳から40歳までは半年間、40歳以上の人は妊娠を考えた時点で不妊治療を意識することが推奨されています。

　2022年4月から、不妊治療は保険適用となりました。これにより、高額な費用がかかるために治療を先延ばしにしていたり、諦めていた人も治療を受けられるようになりました。さらに新居浜市では、特定不妊治療費用助成事業が行われており、採卵、採精、体外受精、顕微授精、受精卵・胚培養、胚凍結保存、胚移植および男性不妊治療に対して費用が助成されています。

　「妊娠しにくい」と悩んでいる人は、治療が必要な異常がないか検査だけでも早めに受けることをお勧めします。