文部科学省は都道府県教育委員会に「ミシシッピアカミミガメ(以下ミドリガメ)の飼育に当たる児童・生徒には注意を徹底するように、また、幼稚園と小学校ではミドリガメの飼育は控えるべきだ」とする指示を平成18年3月9日に出しました。

なぜこのような指示が出たのかというと、平成17年3月と10月に千葉県内で、自宅でミドリガメを飼育していた1歳と6歳の女児がサルモネラ髄膜炎や急性腸炎に罹り重症になった例があったためです。

サルモネラ菌は主に食中毒の原因になる細菌で、牛・豚・鶏などの家畜や犬・猫・爬虫類などのペット等の動物が保菌しており、食肉・鶏卵・ペットの糞便で汚染された水や土から経口的に体内へ入り感染します。

感染を予防するには、ミドリガメを飼育する場合なら水槽の水を頻繁に交換したり、世話をした後や触った後には必ず手洗いをすることです。幼児や低学年児童は無意識に手を口に持っていくので、注意が必要です。

鶏肉にもサルモネラ菌が付いていることがあるので、十分に加熱調理したものを食べるようにしましょう。生食は避けるべきです。特に幼小児には鶏肉に限らず生肉を食べさせてはいけません。大人と違い免疫力が弱く、感染すると重症になる恐れがあります。