水虫(足白癬)は、春頃から増えて、夏場に多くなります。

原因は、虫ではなく、白癬菌と言われるカビ(真菌)の感染です。カビはジメジメして温かい所を好みます。足の指の間になりやすいのは、そのためです。ただ、足の裏になることもよくあり、その場合にはかゆみがないことも多いです。

水虫という名前の由来は、昔、田んぼ(水の中)で作業している人の足に多く見られ、水の中の虫に刺されたためと思っていた、という説があります。

水虫は足以外にもうつることがあります。頭(しらくも)、体(たむし)、また(いんきんたむし)、手、爪(爪水虫)などです。この中で、頻度が高いのは足と爪です。日本に、水虫の人は2、3千万人、爪水虫の人は1千万人いると推測されています。

治療は通常は塗り薬です。きちんと治してしまうには、ある程度の期間薬を塗る必要があり、根気がいります。また爪水虫は飲み薬を飲んで治療することもあります。飲み薬の効果は高いのですが、他の薬との飲み合わせの問題や肝臓が悪くなるような副作用も起こしやすいので、注意が必要です。