心臓が拍動し血液が動脈に送り出されて脈拍が生まれます。通常、脈拍は一定で運動時には増加し安静時には低下し睡眠時に最も低下します。50~100回/分が正常範囲とされますが一般的には65±10程度の人が多いとされています。

不整脈とはこの脈拍に乱れが生じることで、頻脈:ひんみゃく(脈が速くなる)、徐脈:じょみゃく(脈が遅くなる)、期外収縮(一定のリズムの中で脈が抜ける)、心房細動(脈がバラバラでリズムに一貫性がない)などがあります。

不整脈の原因としては様々ですが、運動、発熱、精神的緊張、老化などによる生理的な反応と心臓疾患や貧血、甲状腺の機能障害などによる病的なものに分けることができます。年齢によるもの以外の生理的な反応は原因が収まることで速やかな改善が期待できます。

しかし加齢によるものや病的なものでは不整脈の種類をはっきりさせ、治療が必要な不整脈かどうかを見極める必要があります。例えば上記の不整脈の中では特に心房細動が治療の必要な不整脈とされます。これは心臓の拍動がバラバラなため心臓の中に血栓(血の塊)ができやすく、この血栓が脳に飛んで脳硬塞の原因となるためです。

脈拍は手首の親指側の動脈を触れることで自己測定ができます。自分の普段の脈拍数を知り、疲れた時に脈拍はどうなのか?不整脈は無いか?などを時々確認してみてはどうでしょうか。