2024年05月24日
ニンニクの効用 (H14.6)
ニンニクについて米国がん研究所は「がん予防効果」が期待できる食品のナンバーワンとしてあげていますが、成分のアリインというアミノ酸ががん予防物質に変化するためだといわれます。ニンニクの抗酸化作用・免疫増強作用が胃がん・大腸がん・食道がん発生の防止に関係するようです。そのほか血圧低下、血行改善、抗動脈硬化、老化の防止、感染症の予防、抗アレルギー、体力増強、疲労回復などがあります。
紀元前およそ四千年前の古代エジプトのお墓でニンニクの鱗茎が発見されており、ピラミッド建設の労働者には大量に与えられていたようです。日本では室町時代にニンニクと呼ばれております。
ニンニクの不快な臭いのもとはアリシンという物質です。丸のままのニンニクにはなく、切ったりおろしたりするとできるものです。アイリンは無臭ですが調理の過程で酵素が反応して、抗菌作用の強いアリシンができます。アリシンは胃腸からは吸収されず胃腸を傷つけ、強い抗菌作用から腸内の有用菌をも殺し、生ニンニクの食べ過ぎで赤血球を壊し貧血を起こしやすくするから要注意です。食べ過ぎると胃を痛め胸焼けがします。毎日少しずつ摂るのがコツです。