2024年05月24日
しゃっくり (H16.1)
しゃっくりは横隔膜のケイレンによって、声帯が十分に開かないまま急激に息を吸い込むために生じる音です。鼻咽頭部の急な刺激や飲酒による中枢抑制の解除で誘発されますが、いつとはなくおさまるものと、なかなかおさまらないものがあり、ひどい場合は1週間、1ヶ月も続く場合があります。
なかなか止まらないときは、ビニール袋や紙袋などに自分の息を吐き込んで吸うとよい。吐く息に含まれている炭酸ガスによって、呼吸中枢が刺激され、乱れた呼吸のリズムが元にもどされる作用です。炭酸ガスを吸わせる治療法もあります。
その他、神経ブロック療法、咽頭刺激(おう吐運動が起きるくらい)やガーゼで舌をつまんで引っ張るなどの物理的刺激、神経反射を抑える内服療法もあります。これらの前に高血圧や狭心症、気管支喘息などがないことを確かめておく必要があります。しゃっくりの陰には消化器疾患、呼吸循環器疾患、腎疾患、脳・髄膜疾患が隠れていることがあるので、繰り返す場合は医師の診察を受けましょう。