数年前より「魚を先に食べて15分後に米飯を食べる」と、その逆の順番で食べるより血糖値が上がりにくいことがテレビ等で紹介される様になりました。

これは魚を先に食べることにより、小腸から分泌されるインクレチン(GLP-1、GIPの総称)のうちGLP-1というホルモンが分泌されることによるものです。その結果、「胃の動きがゆっくりになり食物の吸収が遅れること」、「インスリンが分泌されること」で、後から(血糖値の上がり易い)炭水化物を食べても血糖値の上昇幅が小さくなるのです。

さらに最近になり、魚を食べてから米飯を食べるまでの時間は、15分も待たなくても5分置くだけでも同様の血糖上昇抑制効果が証明されました。

一方、魚の代わりに「肉を先」に食べてから米飯を食べても同様のメカニズムで血糖値は上がりにくくなるのですが、その場合には同時にGIPも分泌され、このホルモンの影響で太り易くなることがわかっております。ということで肉の食べ過ぎにはご注意ください。