2024年05月24日
かぜ(マスクの効用)(H10.3)
寒い季節には「かぜ」が流行ります。かぜの多くははウイルスによる気道感染症なのです。ウイルスは暖かくて湿度の高い空気には弱く、冷くて乾燥した空気(風)を好みます。体力の弱い人は肺炎・脳炎・心筋炎などの合併症も引き起こし危険です。くしゃみや鼻汁には強い感染力がありますが、マスクは飛まつ感染を防ぎ、鼻を保温し空気に湿気を与え、鼻やのどの粘膜を保護します。
感染のメカニズム。冷たい空気(風)で鼻が冷える。毛細静脈血管がけいれん(収縮)する。うっ血が起きる。血液の液成分がにじみ出る。鼻汁が出て粘膜がむくむ。鼻粘膜の塩分もとれ粘膜の生体防御機能がこわされる。ウイルスが侵入する。鼻で息しにくくなり口でするようになる。咽頭粘膜が乾く。粘膜の生体防御機能が低下する。ウイルスがさらに侵入する。
ウイルス量が多いと熱がでます。マスクはこのような進展の防御に役立ちます。寝る時にもしますと、寝ている間に口で息をしていても、咽頭粘膜の乾燥を抑えることができ拡大を防ぎます。朝、つばを飲み込む時の痛みは、咽頭粘膜の乾燥と炎症を起こしていることを示しよくありません。寒風でのマスクは鼻を保温してうっ血を防ぎ、気道に湿気を与えて粘膜を保護します。身体も温かく保ちましょう。