人が生きていくためには酸素が必要です。この酸素を運ぶ役目を果たしているのが赤血球に含まれるヘモグロビンです。

貧血とはヘモグロビンが減って組織が酸素不足となっている状態です。その中でも鉄分の欠乏でヘモグロビンが減っているのが鉄欠乏性貧血です。

症状は顔色が青白い、眼の結膜が白っぽい、頭痛、疲労感、息切れをはじめ様々です。

鉄が欠乏する原因は偏食などでの摂取不足、妊娠出産などの必要量の増加、消化性潰瘍やがん、痔などの慢性出血などです。

鉄欠乏性貧血を 予防するためには毎日の食事から鉄分が不足しないよう十分に取ることが必要です。三食をきちんと食べる。鉄分を多く含む食品を十分に取る。鉄分はレバ-や赤身の肉類、あさり、かき、血合いの多い魚、大豆製品、緑黄色野菜、海藻などに多く含まれています。特に、ヘム鉄の多いレバーや血合い肉は有効です。酢、柑橘類、梅干しなど酸味のあるものや香辛料を使って胃液の分泌を良くすることも有効です。

鉄は吸収率の低い栄養素です。一度鉄欠乏の状態になってしまったら鉄剤という薬の内服が必要になります。毎日の食事が大事です。