健康診断などで尿酸が高いと言われたことはありませんか。尿酸値が高いと痛風になることは有名ですが、尿酸が怖いのはそれだけではありません。高血圧や高脂血症、脳血管障害、尿管結石など多くの疾患と関係すると考えられており、慢性腎臓病も関連が大きい疾患です。慢性腎臓病は、様々な基礎疾患が原因で加齢とともに腎臓の働きがどんどん悪くなる病気のことを言い、進行すると透析治療が必要になり、経済的な面を含め社会的な負担が多く、近年の社会的な課題の一つになっています。

では尿酸が高い場合にはどうすればよいでしょう。尿酸の原料となるプリン体の制限に目が向きがちですが、尿酸値を上げやすい生活習慣を見直すことが大切になります。以下のことに気をつけて下さい。
 (1)過食を避けて肥満に注意すること
 (2)アルコールを減らすこと
 (3)水分を十分にとること
 (4)適度な有酸素運動をすること
 (5)ストレスを上手に発散すること。
他に食事に関しては、プリン体を摂り過ぎないこと、アルカリ性食品を積極的に摂ることも大切です。

また、すでに高血圧や糖尿病、心臓病、慢性腎臓病などがある場合は、かかりつけ医にご相談下さい。