インフルエンザに罹らないための基本は、十分に休養をとり、体力や抵抗力を高め、日頃からバランスよく食事を摂ることです。加えて、流行前に予防接種を受けることも大切です。欧米では一般的な方法で、わが国でも年々接種率は増えています。予防接種は、罹患した場合の重症化防止に有効とされています。

ワクチンは接種後効果を発揮するまでに約2週間かかります。2回接種法と1回接種法があり、2回接種の場合は1回目から1~4週間あけて接種します。流行期間が12月~3月ですから、11月中旬頃までには接種を終えておくと効果的です。

インフルエンザは、罹った人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻や口から気道に吸入することによって感染(飛沫感染)することが多いです。インフルエンザが流行しだしたら、高齢者や慢性疾患を持っている人、疲れていたり睡眠不足の人は、人混みや繁華街への外出を控えましょう。

空気が乾燥すると、インフルエンザに罹りやすくなります。外出時にはマスクを利用したり、室内では加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。帰宅時のうがい、手洗いも有効です。