ハウスダストとは室内塵のことでダニの死骸や糞、フケ、髪の毛などが細かく壊れたもので広義には砂塵や繊維屑なども含みます。殆ど目に見えない様な細かさですが喘息(ぜんそく)やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などアレルギー疾患の重要な原因の一つとされています。

ハウスダストの中でもダニ類、特にコナヒョウダニやヤケヨウダニがアレルギーを起こしやすく予防や駆除が必要です。これらのダニは他のハウスダストであるフケや花粉や植物繊維を栄養として繁殖しその糞や死骸が崩壊しまたハウスダストとなります。虫体の大きさは0.1~0.2ミリメートルで、糞の粒は10~40マイクロメートル程度の小ささです。

ハウスダストやダニを減らすにはこまめに掃除する事が一番です。掃除機は有効ですが排気で粉塵をまき散らしますので換気を十分にする事が重要です。畳の部屋や畳の上にカーペットを敷いている部屋、押し入れの中などは特にダニが多くなりますので換気を良くし殺虫剤や「すのこ」の使用も有効です。夜寝る時にふとんに入ると咳や鼻水が出たり皮膚がかゆくなる時にはふとんにダニが発生している可能性があります。天日干しや蒲団乾燥機で乾燥させてその後掃除機で徹底的に吸い取ると良いでしょう。その他ソファーのクッションや家具の隙間のホコリがたまりやすいところは要注意です。

ダニは室温摂氏20~30度、湿度60~80%程度で良く繁殖します。気温摂氏20度以下、湿度50%以下で繁殖は制限されますが、冬でも暖房を効かせた家では多くなり通年性のアレルゲン(アレルギーの原因物質)とされています。しかしこれから先、夏に向かっては特にダニの繁殖に適した季節になるため注意が必要です。どんなにきれいにしてもダニのいない家はないと思って掃除をして下さい。