自動対外式除細動器(AED)とは、従来心停止や心室細動に対する救命処置の時に、医師にしか使えなかった除細動器を誰でも使えるようにコンピュータ制御化したもので、最近は学校や体育館などにも配備されるようになりました。

AEDの音声指示に従って操作すると、心電図読解などの医学知識が無くても自動的に除細動が必要か否かを判断してくれます。AEDが除細動が必要だと指示を出した時のみ、通電のボタンを押せばよい仕組みになっています。

心停止後、何も処置をしない場合には1分除細動が遅れるごとに救命率は7%~10%減少し、心肺蘇生を行った場合には同じ条件でも救命率の減少は3%~4%になるといわれています。もしAEDが身近にない場合には、AEDもしくは救急車が到着するまで心臓マッサージと人工呼吸を行うと、除細動が8分以内であれば救命率50%を期待できるといわれています。

AEDは誰でも使えるように開発されていますが、目の前で緊急事態が起こると慌ててしまい、正しく使えないかもしれません。一度、AEDの使い方と心肺蘇生法の講習を受けることをお勧めします。