2024年05月27日
喫煙と生活習慣病 (H10.10)
喫煙は習慣ですから「たばこ」こそ生活習慣病の代表的な要因です。本人だけでなく、まわりの人、特に妊婦や赤ちゃん、子どもに重大な被害を与えます。喫煙は個人の嗜好というよりも、ニコチンによる依存症というべきで、未成年のうちから喫煙習慣が身につかないように注意することです。呼吸器、循環器、消化器の病気を引き起こしたり、煙には発癌物質が四十種類以上含まれていて、がんの発生にも大きくかかわっています。煙に含まれるニコチン、タール、一酸化炭素は三悪で、一酸化炭素は一~五%と自動車の排気ガスに匹敵します。老化も早めます。血管がもろくなって破裂したり、血栓をつくり狭心症や脳血栓を誘発したりします。五十歳台とか六十歳台で比較的早く死亡する人の中には、喫煙家が多分に見られます。
未成年者喫煙禁止法には「満二十年に至らざる者は煙草を喫することを得ず」と明記されています。若い人が喫煙習慣を無批判に身につける風潮は憂うべきことです。