ふくらはぎの筋肉がけいれんを起こしてつってしまうことを「こむらがえり」と呼んでいます。けいれんに伴って強い痛みが生じることが特徴でふくらはぎの筋肉以外の筋肉でも同じようにつることがあります。

水分不足や筋肉の疲労、カリウム(K)やナトリウム(Na)などの電解質の不足、血流障害、神経の障害などが原因として考えられます。疾患としては糖尿病、高脂血症や透析治療中の人、妊婦もこむらがえりが起こりやすくなるようです。原因が特定できない場合も多く、薬の副作用なども考慮する必要がある場合もあります。

発汗によって水分の不足や塩分のバランスが狂いやすい夏場は特に注意が必要です。過度な運動が原因となりやすいため日頃から適度な運動習慣をつけるのも効果的ですが、運動前には十分にストレッチを行ってください。

治療としてはゆっくりとふくらはぎを伸ばすことが有効です。痛みが出た時に漢方薬などを使用したりすることもあります。夜間睡眠中に起こりやすい人は予防的な内服も考えられます。繰り返し足がつる時は疾患や内服中の薬などについてかかりつけ医に相談してください。