日本でのがん死亡の第1位は肺がんです。統計では2016年にがんで死亡した人は372,986人で男性219,785人、女性153,201人となっていました。そのうち、部位別死亡数では肺がんが男性で1位、女性では2位、男女総合して1位でした。

自分はタバコを吸わないから肺がんにならないと思っている人が多く見られますが、間違いです。もちろん喫煙者は肺がんのハイリスクに分類され、肺がんになる率が男性4.8倍、女性3.9倍に増加します。それでも受動喫煙でのリスクの上昇を含め非喫煙者も肺がんになる可能性があることに注意してください。

現在一般的な肺がん検診は40歳以上が対象で、胸部エックス線検査を行いますがハイリスクな人は喀痰細胞診も行います。いずれも体に対しての影響は少なく痛みや苦痛もありません。ただし、エックス線の被曝はわずかですが妊婦や妊娠している可能性のある人は医師に相談してください。

ちなみに、男性で死亡数の多いがんの部位は1位 肺、2位 胃、3位 大腸、女性では1位 大腸、2位 肺、3位 膵臓でした。がんは早期発見、早期治療が原則です、年に一回は他のがん検診と一緒に肺がん検診を受けることをお勧めします。
(参考:国立がん研究センター がん情報サービス)