高齢者の健診などでフレイルという言葉が使われるようになりましたがご存じでしょうか?フレイルとは「虚弱」や「老衰」を語源とする年齢による心身の活力が低下した状態のことです。この状態が進行すると要介護の状態になると考えられています。

加齢変化として筋肉の衰えなどの「身体的要素」、うつや認知機能低下の「精神的要素」、孤立や閉じこもりの「社会的要素」、の3つの要素が重要とされています。

その評価は、

(1)6カ月で2~3kgの体重減少、
(2)理由なく強い倦怠感がある、
(3)1週間のうち運動や肉体を使う作業がない、
(4)利き手の握力が男性26kg以下・女性18kg以下である、
(5)歩行速度が1m/秒以下である。

の5項目があり3つ以上該当する場合はフレイルと考えられます。後期高齢者の健診ではもう少し詳細なチェックもありますので健診結果も参考にしてください。

フレイルと診断された場合は前述の3要素の改善を図る「食事」「運動」「社会参加」が重要になります。意識してタンパク質を摂り、運動をして筋力を回復させ、意欲を取り戻して外に出るようにすることが必要となります。

後期高齢者に限らず加齢により体力が落ちてきたことを実感するようであればフレイルチエックを試してみましょう。